期間工は一生続けられる仕事ではない
期間工として働けるのは、基本的に最大3年(会社によれば3年未満)です。3年経てばその現場にいることはできません。(実際は3年未満で退社、再入社を繰り返している期間工を見ましたが……)
どんな経歴の人でも期間工として入社できれば、400万円前後の収入と住む場所があてがわれます。これは凄くメリットのあることだと思います。
しかし、3年経てばまた別の会社に行かなければなりません。期間工としての勤務を経験として見てくれるのは、他の期間工の職場だけでしょう。
となると期間工スパイラルに陥って、日本全国の自動車メーカーの期間工を渡り歩く人生になりかねません。
自動車メーカーによりますが、40代後半までは期間工として雇ってくれる所があるようです。(恐らく日野自動車も40代はOK。)そこまでは期間工として生きていけますが、その後の生活に困るでしょう。
ずっと続けられる仕事では無いので、次の仕事までの繋ぎでしかありません。
基本的には期間工ではなく正社員の仕事を探すべき
期間工の仕事は次の仕事までのつなぎでしかないので、基本的には正社員としての仕事を探すべきです。
たとえ期間工として働くより、給料が安く、勤務時間が長いとしても、その会社内で働き続けることで社内の地位が上がって仕事が楽になったり、定年まで働くことができたりすると思います。
また転職する際にも、正社員として働いている人の転職と期間工しかやっていない人の転職では、転職先の見る目も変わってくるはずです。
何より日本は転職するにも若くないと難しいので、「とりあえず期間工しながら、次の仕事を考えるわ」というのはムダに年をとってしまい、より正社員になるのが難しくなるのでおすすめできません。
なので正社員か期間工かという選択肢なら、正社員を選ぶのが当たり前だと思います。
期間工をおすすめできるのは「今すぐ金が必要な人」と「まとまったお金が必要な人」
では、どんな人に期間工がおすすめできるのかというと、「今すぐ金が必要な人」と「まとまったお金が必要な人」になります。
「今すぐ金が必要な人」
「リストラにあったけど、子供がちょうど進学する時期でお金が必要」など家族がいて、「今稼がないといけない」という人です。
借金がある人もここに含まれると思うかもしれませんが、借金は額によります。
100万円以下ぐらいなら、期間工として働けば1年程度で返せるはずなので、そういう方も期間工として働いて借金を完済するのも良いと思います。
しかし、数百万、もしくはそれ以上ある場合は弁護士などを通じて借金の返済の相談をした方が良いです。(これは別の記事で書きます。)
さすがに数百万円になると期間工として返せるかどうかは微妙なので、焦らず弁護士への相談を検討しましょう。
「まとまったお金が必要な人」
僕が期間工として勤務した同僚に海外留学の費用を貯めている人や、独立資金を貯めている方がいました。
そういった方は期間工として働くのはおすすめです。ある程度の収入と住む場所もある期間工ならお金も貯まりやすいですし、何より正社員として働いてもお金が貯まれば辞めるわけですから、期間工という選択肢はありです。
何か夢や目標があって、そのためにお金を貯めるのなら期間工ほど良い仕事はないと思います。
安易に期間工になるのを選ぶのはおすすめできない
僕はひまつぶしに2chまとめブログをたまに見るのですが、そこでも期間工はいいぞという記事をたまに見ます。
もちろん2chなので反応は様々ですが、ブラック企業で働いていて給料も安く、仕事もきついなら、いっそお金が稼げる期間工にでもなろうかというレスもよく見ます。
しかし、そういう際に選ぶべきは期間工ではなく普通に正社員としての転職だと思います。上に書いたように日本は年を取るほどに正社員での就職は厳しくなります。
ドロップアウトするのは簡単でもドロップインすることが出来ないのが日本社会です。
ブラック企業に勤めていたり、フリーターでこの先どうしようかなとお考えの方は、期間工をする理由が本当に自分にあるか、お考えになったほうが良いと思います。
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「次の就職までに期間工で金を貯めるのもアリ!」
なんて言ってる人を見ると、相当な世間知らずかお馬◯さんのどちらかと思ってしまいます
実際には期間工に落ちた時点で再就職が難しくなりますし、金を貯めても就職できないなら無意味です
人それぞれ状況があるので一概には言えないですが、基本的には期間工なんてしないで済むのがベストですよね。
20代ぐらいの若い人ほど、まだ若いと思って決断を先延ばしにしがちなので、若さを大切にしてもらいたいと思います。